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◆ G7サミット: 空前の成功を理解しないNHKと朝日新聞 [  ◆ 日本を取り戻す]

家族の絆実感したG7首脳
同じ価値観あればこその決裂回避
2019.08.26

(https://special.sankei.com/a/international/article/20190826/0001.html )

G7サミットの拡大会合後、記念撮影する(前列左5人目から)安倍首相、カナダのトルドー首相、トランプ米大統領、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相ら=25日、フランス南西部のビアリッツ(共同)
G7サミットの拡大会合後記念撮影する前列左5人目から安倍首相カナダのトルドー首相トランプ米大統領フランスのマクロン大統領ドイツのメルケル首相ら=25日フランス南西部のビアリッツ共同


今回の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)ほど、開幕前に「G7存亡の危機」がささやかれたサミットはなかった。


昨年、カナダ・シャルルボワのサミットでは、トランプ米大統領が首脳宣言の採択後、「私は承認しない」と一蹴した。

イラン情勢や貿易問題で、米国と6カ国の溝はやはり深かった。


だが、ビアリッツの海を見ながら、首脳たちは「G7はいい」と改めて感じたはずだ。

G7は「家族」に例えられる。

家長は米国の大統領で、家事を仕切るのは、ホストの議長国である。


今回も家長のもとには、問題を抱える家族が列をなした。

欧州連合(EU)からの離脱を控えるジョンソン英首相、日韓関係に頭を痛める安倍晋三首相。

家長に知ってもらうのは重要なことだ。


予測不可能なトランプ氏は今回、あえて「孤立」を嫌った。

イラン沖ホルムズ海峡でタンカー護衛の「有志連合」を結成する計画でも、中国との貿易戦争でも、各国に同調を求めてきたのに、サミットでは無理強いしなかった。

論議を決裂に追い込まなかった。


経済規模なら、中国とインドが7大国に入るが、G7メンバー入れ替えの話はない

設立条約すらない非公式会議が半世紀近く存続してきたのも、「自由と民主主義という価値観で結びついてこそだ

中国の台頭でG7という家族の絆はより鮮明になった


サミット議長のマクロン仏大統領は今回、仕掛けをした。

イランのザリフ外相をビアリッツに招いた。

あわよくば米・イラン協議を、とおぜん立てをした。


サプライズが実現しなかったのは、「まだ時期ではない」という米、イラン双方の計算の結果だ。

トランプ氏は突然来訪を伝えられたのに「すばらしいG7。フランスのおかげだ」と述べ、マクロン氏のおせっかいに文句を言わなかった。


毎年恒例の首脳宣言は事前に用意されなかった

1975年のサミット発足以来、初めてだ。

おかげで率直な論議が増えた

危機の中で家族は話し合えると示した


トランプ氏は再選をかけた来年、サミットの議長を務める。

開催地は大統領選の激戦州フロリダのマイアミという。

どんなサプライズ演出でも、このメンバーなら尻込みしないだろう。(ビアリッツ 三井美奈)




G7サミット
空前の成功を理解しないNHKと朝日新聞
八幡 和郎
2019.08.27

(http://agora-web.jp/archives/2041169.html )

ヨーロッパのメディアビアリッツ・サミットの予想外の大成功を讃えているが、NHK首脳宣言見送り G7 揺らぐ結束という見当外れの見出し朝からフェイクニュースを垂れ流している


朝日新聞もG7「『首脳宣言』見送り」と同じようなもの

どちらも、事態が急変したのに予定原稿をそのまま修正しなかったのだろうがお粗末の極みだ。



G7及びアウトリーチ招待国首脳との集合写真撮影官邸サイトより:編集部


ロシアや中国が冷淡なのは参加していないのだから当然だし、アメリカのリベラル系メディアは、トランプ大統領の得点になることは絶対に報道しないから、悪くいわないのだから大成功だということは、安倍政権に対する日本のマスコミと同じだ。

なぜ、こんなことになったかというと、マクロン大統領が、期待値を下げるという高等戦術をとったからで、宣言を採択しないということにしたのもその一環だ。

これをドイツのZDFもマクロンとフランス外務省の外交手腕を絶賛している。


結果的には、サミット本体だけでなく、同時に行われた様々な2国間の首脳会談も含めて信じがたいほどの大成功だった。


とくに、イラン問題での進展が大きかった。

イランの外相がビアリッツに招待され、各国首脳との会談はなかったが、フランスからサミットの議論の説明を受け、その結果は首脳たちにフィードバックされた。


その結果、会議後のマクロン・トランプ両大統領の記者会見では、イランのロウハニ大統領とトランプ大統領の首脳が数週間以内に会談する話し合いが進展していることが明らかにされた。

また、「イラン核合意」を新たに結び直すような方向でアメリカの復帰を図ろうという方向になったようだ。



官邸サイトより:編集部


また、その議論のなかで安倍首相の努力も評価することが忘れられず、ヨーロッパのニュースでもたびたびマクロンのイニシアティブと並んで取り上げられていた。


このところ、隙間風が吹いていると言われていたが、マクロンとトランプの関係はもともと良好だった。

トランプが次期サミット議長として出席したサミット終了後の記者会見では、和気あいあいであった。

通訳もなしでまったく2人だけでの会談も行われたとのことで、多くの問題が解決された。


とくに、GAFAなどへの課税について、IT企業などだけでなくIKEAなどの多国籍企業への課税をOECDで案をまとめて実施することで一致し、それまでは、フランスが実施する3%の課税をトランプが容認するという信じられない展開となった。



The White House/flickr:編集部


トランプは、報復として予告していたフランスのワインへの課税も見送られ、トランプは「アメリカのファーストレディーはフランスのワインが好きだ」という始末。


サミットの意義についても、「価値観を同じくする国がオープンに議論をするのはいいことだ」といい、マクロンもトランプも「時間を無駄にするのが嫌い」と実質主義を強調した。


また、メルケル首相とトランプの会談も珍しく大成功で、トランプはこのまえドタキャンしたベルリン訪問を約束し、「私はドイツ人の血を引いている」とご機嫌。


さらに、安倍首相とは、貿易協定で大筋合意に成功し、また、トウモロコシの緊急輸入の約束を得て、予定されていなかった共同記者会見を開いたので、日本の記者団は間に合わずアメリカ記者団だけを相手になった。



官邸サイトより:編集部


日本にとって大事なコメの関税は維持して、「中国に売れなくなった米産トウモロコシ輸入」という取引成立。

コメはトランプが勝てるはずないカリフォルニア州の問題だからトランプにとってはどうでも言い訳だ。

トランプの選挙と日本の利益とで取引成立したということか(日本では生で食べるスイートコーンは国産がほとんどだが、量的にはネグリジブル。

飼料・原料用のトウモロコシはもともとほぼ全量輸入なので国産トウモロコシには被害なし。

スイートコーンとトウモロコシの区別が付いていない報道が多かったのは困ったものだ)。


サミットではマクロンの周到な作戦で昨年のように深刻なアメリカと他国の対立にならなかったので、そういう意味では安倍首相の出番はなかったが、各国のメディアも常に安倍首相にスポットを当てており、存在感を確保したことが見て取れ、ほとんど外国メディアの画面に日本の首相が映らない時代を知っているだけに感慨深かった。


そして、来年のサミットはマイアミと言うことになった。

おそらく、トランプのゴルフ場も使われることになるのではないかといわれている。


八幡 和郎
八幡 和郎
評論家歴史作家徳島文理大学教授



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