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リムスキー・コルサコフ ~ 『サルタン皇帝物語』より “熊蜂の飛行”


昨日、久しぶりに新聞を広げたら、いきなり訃報が目に入りました。

ボブ・ボーグル 6月14日永眠 75歳

な~んていっても、知ってる人は知ってるし、知らない人は、私だよ!(-_-;)

私って記憶・暗記力が抜群に優れて悪いから、バンドの名前を覚えるのがやっとで、メンバーの名前なんて記憶の枠外なんですぅ・・・

でもってボブ・ボーグルという人は、日本にとって物凄い影響があったバンドの創始者のひとりでした。

          ◇

日本の若者がロックバンドを組んだりしている、そのスタートは、180%の否定で(360だと戻っちゃうからw)ビートルズなんかじゃありません。

THE VENTURES というバンドです。

彼らは1960年に「Walk Don't Run」(急がば回れ)という曲でデビューしました。


じゃあ、なんでオープニングがリムスキー・コルサコフかというと、私が Walk Don't Run という曲に興味がないからで、ヴェンチャーズの曲の中では、このリムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」をアレンジしたのが好きなんです。

ピラララ ピラララ という物凄い速さの羽音を、ヴェンチャーズはギターで演奏しています。イングヴェイとか インペリテリとか(ヘヴィメタルの超絶速弾きギタリスト)の先駆けでしょうか?w


だけどその曲が You Tube で探せませんでした。かろうじて1993年の来日公演のメドレーの中に入ってましたけど、それじゃイヤだったので、映像がとってもステキだった原曲のリムスキー・コルサコフにしたというワケです。


その「ヴェンチャーズの軌跡」を、下の映像が「 2分09秒」で(!)見せてくれます。




THE VENTURES ~ Diamonds


さて、180%の話 をします。

エルヴィス・プレスリー のロックン・ロールが日本に上陸した頃(1950年代後半)は、まだ 戦後の復興が始まった初期の段階で、キッズがギターを買うなんて、とても無理でした。

大人だって無理というより、大人にはまだ “ロックン・ロール” というものが未知のものでした。


これはイギリスでも同じで 、おそらく、リッチー・ブラックモア(DEEP PURPLE~RAINBOW)とか、トニー・アイオミ(BLACK SABBATH)なんかも、そのスタートは、“ホウキ”?! \(^o^)/

日本でもイギリスでも、みんな掃除のほうきなんかをギター代わりにして、プレスリーになった気分で腰をくねらせていたんですねえ(笑)


やがて戦後の復興は急速に進んで「高度経済成長期」に突入します。

キッズがギターを買えるようにもなった1963年。

その年に、1つの曲が登場しました。

「Pipeline」という曲です。

この曲のオリジナルは「ザ・シャンティーズ」というバンドですけれど、日本では「ヴェンチャーズ」 の方が驚異的なブレイクをしました。


その頃、1961年にデビューしていた「ビートルズ」はというと、日本では洋楽がまだ一般的ではなかったこともあって、ごく一部のインテリの大学生とか高校生あたりが、小難しい本を読んだりする時の、「BGM」として、静かに静かに(?!)聞かれていたのです。

ほら、村上春樹の『ノルウェーの森』の中でも、インテリらしい主人公たちが静かに語り合ったりしている時の、BGM として、ビートルズの曲が登場してくるでしょう?

そういうのって「大人のための音楽」だと、私は思うのですよね。

「キッズ」は、おとなしくなんてしてません!!

飛び跳ねて(ROCK)
転げまわって(ROLL)
遊ぶんです \(^o^)/

でもって、当時の元気な男の子たちはヴェンチャーズに夢中になりました。芦原すなお著 『青春デンデケデケデケ』 の世界です。(← 読んでませんけど (^^;

グループサウンズの人たちの多くもこの “デンデケデケデケ” から始まってるのではないかと思います。

山下達郎も本格的なファンのようです。

ではその、
四国では「デンデケデケデケ」と聞こえ、
関東では「テケテケテケテケ」と聞こえた (笑)
これは曲の導入部の音なのですが、その「Pipeline」をお聞き下さい。




THE VENTURES ~ Pipeline (1963 - Live in JAPAN 1965)


今、改めて聴いてみると、「デン」でも「テケ」 もなく、なんか、の~んびりした曲に聞こえますけど、「パイプライン」という言葉がサーフィン用語だそうで、映画『ハートブルー』(1991年。キアヌ・リーヴス/パトリック・スウェイジ他。RATTが主題曲)の中でも印象的に撮影されていますが、巨大な波がチューブ状になって押し寄せてくる状態を言うのだそうです。

それで当時としてはとても速い革新的な曲だったのだと思います。

ですから、当然、現代バージョン(テイク)ではこうなりま、す?(笑)

          

★ 日本のロック・ギターのスタートはこれです!!
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につづく


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