◆ 「加計学園」 と 「前川助平、いえ、喜平」 と 「朝日系」 問題 (1) [ ◆ 加計学園問題]
獣医学部新設
鳩山内閣で実現に向け検討開始
ー 政府
2017.05.26
(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170526/k10010995251000.html )
京都産業大の「落選」は
日本獣医師会のロビー活動のせい?
「ご理解を得て『1校に限り』に修正」
と会報に ― 現職大臣らに働きかけ
2017.05.29
(http://www.sankei.com/politics/news/170529/plt1705290037-n1.html )
なぜ前川喜平前文科次官は
「出会い系バーで貧困調査」という
苦しい釈明をしたのか
2017.05.30
(http://www.sankei.com/politics/news/170530/plt1705300016-n1.html )
鳩山内閣で実現に向け検討開始
ー 政府
2017.05.26
(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170526/k10010995251000.html )
京都産業大の「落選」は
日本獣医師会のロビー活動のせい?
「ご理解を得て『1校に限り』に修正」
と会報に ― 現職大臣らに働きかけ
2017.05.29
(http://www.sankei.com/politics/news/170529/plt1705290037-n1.html )
なぜ前川喜平前文科次官は
「出会い系バーで貧困調査」という
苦しい釈明をしたのか
2017.05.30
(http://www.sankei.com/politics/news/170530/plt1705300016-n1.html )
「文科省」は、文部省時代から長く「獣医学部の新設」に難色を示してきた。
昭和51年(1976年)の「獣医師問題検討会報告」(農林水産省)などの需給予測をもとにして、昭和54年(1979年)以降、獣医学部の定員抑制方針というのを一貫として続けていたのだ。
背景には、民進党の玉木雄一郎幹事長代理(参考:父親と兄が獣医師)にも働きかけていた「日本獣医師会」からの猛烈なロビイングがあった。
獣医学部をつくって獣医が多くなりすぎると、しょうもないことをする輩(やから)も出てきて、「質」が落ちるというのが「獣医師会」のロジックである。
獣医師を増やしたくない「獣医師会」が「獣医学部新設」の “重し” としてすがっていたのが、自民党の「文教族」。
「獣医師問題議員連盟」にはこれまで森喜朗、麻生太郎、高村正彦、鳩山邦夫という「文教族」がおり、前川喜平氏の義弟で、森内閣で文部大臣を務めた中曽根弘文参議院議員(参考: 中曽根康弘元首相の長男。妻が前川喜平氏の妹)も含まれていた。
中曽根さんの政治団体の収支報告書(平成23年分)を見ると、前川氏の実兄で、前川製作所の前社長を務めた前川昭一氏と親族が、政治資金パーティーに計200万円を支払っている。
前川氏と中曽根氏が文科官僚と政治家という立場を超え、「ファミリー」として強い結びつきがあることがうかがえよう。
こういう事実関係をひも解いていけば、前川氏にとって「獣医学部新設」がどのような意味をもつかが見えてくる。
「獣医師会」という業界もノー、「文部省」時代から諸先輩たちもノー、そして「義弟もいる自民党文教族」もノーということで、「文教ムラ」に生きる者として絶対に認めてはならぬタブーなのだ。
本来なら、前川氏は歴代の事務次官のように、この動きを未然に潰さなくてはいけないのだが、官邸が岩盤規制に穴を開けるためにつくった「国家戦略特区」の前になす術もなかった。
つまり、官僚トップとしての「面子」が丸つぶれになった形なのだ。
◆
実は「文部科学省」では「獣医師会」の主張する「質」を上げるための施策として、各地の大学の獣医学部や獣医学科を連携させる「共同獣医学部・獣医学科・協定」を後押ししてきた。
海外と比較して恵まれていると言い難い獣医学教育の教員や施設を、複数の大学で共有するという、いわば「養成機関の絞り込み」の方向で動いていたのだ。
そんな苦労をしている中で、四国エリアにないからという理由で「新しい獣医学部」がポコンとつくると聞いたらどうか。
俺たちが今まで必死にやってきたことを無駄にする気か、と官邸の「横暴」に腸が煮えくり返るのではないか。
つまり、前川氏の言う「行政がゆがめられた」という言葉の裏には、純粋に文科省の「面子」を潰されたことへの怒りもあるのだ。
◆
「自民党文教族」がガッチリガードしていた「岩盤規制」に、勇ましく切り込んだのは、「旧民主党政権」である。
そして、それを応援していたのが、今回うれしそうに「総理のご意向」スクープを放った「朝日新聞」である。
民主党本部の陳情要請対応本部に、愛媛県の民主党県連から「今治市で獣医師養成系大学を設置するための規制緩和」という要望があがってくる少し前、「朝日」はこんな援護射撃をしている。
「獣医師の定員を定める20都道府県のうち12の都県で定員割れとなっていた。北海道で51人不足し、岐阜県で18人、鹿児島県で10人、新潟県で7人足りない。薬剤師や臨床検査技師が獣医師の仕事の一部を肩代わりしている県も複数もある」(朝日新聞 2010年6月10日)
こんな調子で、「獣医学部新設」をたきつけていた両者が、それを実現した安倍政権を目の仇(かたき)にして叩くというのは、ハタから見ていてあまり気持ちのいいものではない。
政権批判のためのポジショントーク感がこれでもかというくらい伝わってくるからだ。
◆
政府の資料によると、「今治市」と「愛媛県」は平成19年度以降、政府に対し、「加計学園を設置母体とする大学の獣医学部の新設」を要望していた。
しかし、自民党の福田内閣、麻生内閣では「構造特区として対応不可」としていた。
民主党政権の間にも7回にわたって要望があり、それまで『対応不可』とされてきた措置を、「鳩山政権」の平成21年度の要望以降は、『実現に向けて検討』に格上げされている。
それを安倍政権がさらに前進させて、実現させた。
平成28年11月9日、「国家戦略特区諮問会議」は、約50年間新設されていない「獣医学部」について、「広域的に獣医師の養成大学等の存在しない地域に限り、獣医学部の新設を可能にするための関係制度の改正を直ちに行う」と決定。
「日本獣医師会」はこの決定に激しく反発。
「決定撤回もしくは1校のみ」を求めて、蔵内勇夫会長や日本獣医師政治連盟委員長を務める北村直人衆院議員ら「日本獣医師会幹部ら」が、政界に働きかけた。
「日本獣医師会」は今年1月30日に発行した会報の「会長短信 春夏秋冬」の中で、「粘り強い要請活動が実り、関係大臣のご理解を得て、何とか『1校限り』と修正された」と、ロビー活動の“成果”を強調している。
働きかけた相手として、山本幸三地方創生担当相、松野博一文科相、山本有二農水相、麻生太郎副総理兼財務相、森英介元法相(いずれも肩書は平成28年11月当時)の名前が挙げられている。
「日本獣医師会」のロビー活動が影響したのかは不明だが、今年1月4日付で「1校に限り」と修正された改正告示が官報に公布、施行された。
◆
既得権益でがんじがらめになった「ムラ」の住人は、自分たちの世界のロジック、自分たちの世界のルールに固執する。
そういう内向きの「面子」を守るために、国民の常識とかけ離れたおかしな言動をする。
そんな「ムラ人」たちが霞ヶ関にはウジャウジャいるのだ。
文科省トップが「出会い系バーで貧困調査」という支離滅裂なロジックをしれっと言ってしまうということが、そんな日本の現実を如実に示している。
昭和51年(1976年)の「獣医師問題検討会報告」(農林水産省)などの需給予測をもとにして、昭和54年(1979年)以降、獣医学部の定員抑制方針というのを一貫として続けていたのだ。
背景には、民進党の玉木雄一郎幹事長代理(参考:父親と兄が獣医師)にも働きかけていた「日本獣医師会」からの猛烈なロビイングがあった。
獣医学部をつくって獣医が多くなりすぎると、しょうもないことをする輩(やから)も出てきて、「質」が落ちるというのが「獣医師会」のロジックである。
獣医師を増やしたくない「獣医師会」が「獣医学部新設」の “重し” としてすがっていたのが、自民党の「文教族」。
「獣医師問題議員連盟」にはこれまで森喜朗、麻生太郎、高村正彦、鳩山邦夫という「文教族」がおり、前川喜平氏の義弟で、森内閣で文部大臣を務めた中曽根弘文参議院議員(参考: 中曽根康弘元首相の長男。妻が前川喜平氏の妹)も含まれていた。
中曽根さんの政治団体の収支報告書(平成23年分)を見ると、前川氏の実兄で、前川製作所の前社長を務めた前川昭一氏と親族が、政治資金パーティーに計200万円を支払っている。
前川氏と中曽根氏が文科官僚と政治家という立場を超え、「ファミリー」として強い結びつきがあることがうかがえよう。
こういう事実関係をひも解いていけば、前川氏にとって「獣医学部新設」がどのような意味をもつかが見えてくる。
「獣医師会」という業界もノー、「文部省」時代から諸先輩たちもノー、そして「義弟もいる自民党文教族」もノーということで、「文教ムラ」に生きる者として絶対に認めてはならぬタブーなのだ。
本来なら、前川氏は歴代の事務次官のように、この動きを未然に潰さなくてはいけないのだが、官邸が岩盤規制に穴を開けるためにつくった「国家戦略特区」の前になす術もなかった。
つまり、官僚トップとしての「面子」が丸つぶれになった形なのだ。
◆
実は「文部科学省」では「獣医師会」の主張する「質」を上げるための施策として、各地の大学の獣医学部や獣医学科を連携させる「共同獣医学部・獣医学科・協定」を後押ししてきた。
海外と比較して恵まれていると言い難い獣医学教育の教員や施設を、複数の大学で共有するという、いわば「養成機関の絞り込み」の方向で動いていたのだ。
そんな苦労をしている中で、四国エリアにないからという理由で「新しい獣医学部」がポコンとつくると聞いたらどうか。
俺たちが今まで必死にやってきたことを無駄にする気か、と官邸の「横暴」に腸が煮えくり返るのではないか。
つまり、前川氏の言う「行政がゆがめられた」という言葉の裏には、純粋に文科省の「面子」を潰されたことへの怒りもあるのだ。
◆
「自民党文教族」がガッチリガードしていた「岩盤規制」に、勇ましく切り込んだのは、「旧民主党政権」である。
そして、それを応援していたのが、今回うれしそうに「総理のご意向」スクープを放った「朝日新聞」である。
民主党本部の陳情要請対応本部に、愛媛県の民主党県連から「今治市で獣医師養成系大学を設置するための規制緩和」という要望があがってくる少し前、「朝日」はこんな援護射撃をしている。
「獣医師の定員を定める20都道府県のうち12の都県で定員割れとなっていた。北海道で51人不足し、岐阜県で18人、鹿児島県で10人、新潟県で7人足りない。薬剤師や臨床検査技師が獣医師の仕事の一部を肩代わりしている県も複数もある」(朝日新聞 2010年6月10日)
こんな調子で、「獣医学部新設」をたきつけていた両者が、それを実現した安倍政権を目の仇(かたき)にして叩くというのは、ハタから見ていてあまり気持ちのいいものではない。
政権批判のためのポジショントーク感がこれでもかというくらい伝わってくるからだ。
◆
政府の資料によると、「今治市」と「愛媛県」は平成19年度以降、政府に対し、「加計学園を設置母体とする大学の獣医学部の新設」を要望していた。
しかし、自民党の福田内閣、麻生内閣では「構造特区として対応不可」としていた。
民主党政権の間にも7回にわたって要望があり、それまで『対応不可』とされてきた措置を、「鳩山政権」の平成21年度の要望以降は、『実現に向けて検討』に格上げされている。
それを安倍政権がさらに前進させて、実現させた。
平成28年11月9日、「国家戦略特区諮問会議」は、約50年間新設されていない「獣医学部」について、「広域的に獣医師の養成大学等の存在しない地域に限り、獣医学部の新設を可能にするための関係制度の改正を直ちに行う」と決定。
「日本獣医師会」はこの決定に激しく反発。
「決定撤回もしくは1校のみ」を求めて、蔵内勇夫会長や日本獣医師政治連盟委員長を務める北村直人衆院議員ら「日本獣医師会幹部ら」が、政界に働きかけた。
「日本獣医師会」は今年1月30日に発行した会報の「会長短信 春夏秋冬」の中で、「粘り強い要請活動が実り、関係大臣のご理解を得て、何とか『1校限り』と修正された」と、ロビー活動の“成果”を強調している。
働きかけた相手として、山本幸三地方創生担当相、松野博一文科相、山本有二農水相、麻生太郎副総理兼財務相、森英介元法相(いずれも肩書は平成28年11月当時)の名前が挙げられている。
「日本獣医師会」のロビー活動が影響したのかは不明だが、今年1月4日付で「1校に限り」と修正された改正告示が官報に公布、施行された。
◆
既得権益でがんじがらめになった「ムラ」の住人は、自分たちの世界のロジック、自分たちの世界のルールに固執する。
そういう内向きの「面子」を守るために、国民の常識とかけ離れたおかしな言動をする。
そんな「ムラ人」たちが霞ヶ関にはウジャウジャいるのだ。
文科省トップが「出会い系バーで貧困調査」という支離滅裂なロジックをしれっと言ってしまうということが、そんな日本の現実を如実に示している。
ということで、上記の3つのニュースを合わせると、こんな感じ(↑)になりました。
しかし、まあ、なんというか、前川氏というのは、見た瞬間に「助平ジジィ!」と直感した戌年の私(笑)。
案の定、21世紀型女郎屋(女が顔見せをしている置屋に行った男が、気に行った女を指名してヨロシクやってた店)に一週間に3、4回くらい通い続けたってんですから、セックスレスが問題となってる若者と対称的に、高齢者は元気です!!
という下世話な話はともかく、政府の決定事項というのは、今日、話し合って、明日、決めて、明後日、実行というワケには行かず、長いと20年くらい前からガタガタやってたりします。
今現在、安倍政権だからといって、即、安倍政権が決定したなんて思ったら、トンでもないってものが、前にもありました。
麻生政権時代の「まんが喫茶」。
あれも10年以上も前から計画案が出ていて、麻生政権ではそれを引き継いで、その年の基金額を決めようとしていただけったってことが・・・
どうも日本人はせっかちでいけねぇ \(◎o◎)/!
しかし、まあ、なんというか、前川氏というのは、見た瞬間に「助平ジジィ!」と直感した戌年の私(笑)。
案の定、21世紀型女郎屋(女が顔見せをしている置屋に行った男が、気に行った女を指名してヨロシクやってた店)に一週間に3、4回くらい通い続けたってんですから、セックスレスが問題となってる若者と対称的に、高齢者は元気です!!
という下世話な話はともかく、政府の決定事項というのは、今日、話し合って、明日、決めて、明後日、実行というワケには行かず、長いと20年くらい前からガタガタやってたりします。
今現在、安倍政権だからといって、即、安倍政権が決定したなんて思ったら、トンでもないってものが、前にもありました。
麻生政権時代の「まんが喫茶」。
あれも10年以上も前から計画案が出ていて、麻生政権ではそれを引き継いで、その年の基金額を決めようとしていただけったってことが・・・
どうも日本人はせっかちでいけねぇ \(◎o◎)/!