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コロナと五輪 日欧の温度差
産経新聞パリ支局長 三井美奈

2021.07.19
(www.sankei.com/article/20210719-GE42LV6EMVKNLDM6ZI7HUTC5KM/ )

ベネチア沖で、かつてペスト患者を収容した「隔離島」。レンガの壁で島が覆われている(三井美奈撮影)
ベネチア沖でかつてペスト患者を収容した隔離島」。
レンガの壁で島が覆われている三井美奈撮影



「水の都」ベネチアは中世以来、ペスト禍に何度も苦しんだ。


7月、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の取材で訪れた。

この機会にと、かつて病人が閉じ込められた「隔離島」を見に行った。

海岸から約50メートル沖にあり、レンガの要塞で囲まれている。

「何年か前、1500体の人骨が見つかったんですよ」と地元の人に聞いた。

南欧の青空と暗い歴史の落差に、言葉を失った。


会議の議題は、新型コロナウイルスからの世界の復興だ。

G20議長国イタリアが、ベネチアを舞台に選んだ思いが伝わった


会議当日、イタリアの新規感染者は約1400人にのぼった。

人口比で見れば日本とほぼ同水準なのに、国際会議なんて大丈夫なのかの声は全くない

それどころかベネチアは観光客で大にぎわいだった

カフェの店員は「今春までコロナ規制で外出できなかった。やっと、普通の暮らしが戻ってきた」と笑った。


欧州はこの夏、ワクチン接種が広がり、活気を取り戻した。


サッカー欧州選手権は7月11日、イングランド対イタリアの決勝戦が行われ、ロンドンのスタジアムでは6万人以上が観戦した。

どちらのファンも深夜まで、パブやカフェに繰り出した。

フランスでは7月18日、自転車ロードレース、ツール・ド・フランスが、大歓声の中でゴールを迎えた。


インド型変異株(デルタ株)の猛威で、感染者は各国で再び増加している。

英国は1日当たり5万人、フランスも1万人に達した。

少し前なら、再びロックダウン(都市封鎖)が課されるところだが、ジョンソン英首相はロンドン一帯で「7月19日に規制を解除する」と強気の姿勢を貫いた。


背景には、ワクチン効果で重症患者が激減したことがある。

フランス政府は、発症患者の96%はワクチンを接種していなかったと発表し、「とにかく打て」の大キャンペーン中だ。

マクロン大統領は先週、ワクチン接種の義務化まで示唆した。

反対派の派手なデモの一方で、世論調査では6割が支持している。


こんな状況だから、東京五輪の1都3県での「無観客」開催は、欧州にちょっとした衝撃を与えた。

「感染者はさほど多くないのに、なぜ?」という反応だ。


知人のフランス人記者、マルクは「触れ合いのない五輪は悲しいね。まあ、開いてくれただけでもよい」と言って出発した。

昨年の都市封鎖で、彼の務めるスポーツ紙は存亡の危機に立たされたから、東京五輪にかけている。

東京から「空港で死ぬかと思った」とメールが来た。厳しい検査と隔離に、仰天したらしい。


新型コロナの世界的感染が始まって1年半がたつ

欧州は約100万人の死者を出し、厳しい都市封鎖に追い込まれた。

東アジアは感染者数を抑え、米欧から「勝者」と呼ばれた。


その後、欧州はワクチン開発と製造で攻めの姿勢に転じ、アジアは出遅れた。

「コロナ後」を目指す闘いで、今は欧州が先行するように見える。

だが、これも一時的なことかもしれない。

次々と変異株が出現する中、秋には欧州に第4波が来るという予測もある。


疫病との闘いには長い視野と辛抱が必要だ

ほんの短い旅で、ベネチアの歴史がそれを教えてくれた。




天皇陛下バッハIOC会長らとご面会
2012.07.22
(www.sankei.com/article/20210722-4FQ2JDNNCRMJBN2HZJD77SFFIQ/ )

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長(右)と面会される天皇陛下=22日午後2時35分、皇居・宮殿「春秋の間」(松本健吾撮影)


天皇陛下は7月22日、名誉総裁を務める東京五輪の開幕を前に、皇居・宮殿で国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長ら関係者約20人と面会し、英語であいさつを交わされた。


陛下はお言葉で、新型コロナウイルスに万全の対策を講じながらの大会運営は「決して容易なことではない」とご言及。

その上で、関係者の尽力に敬意を表すとともに、「アスリートの皆さんが健康な状態で安心して競技に打ち込み、その姿を通じて、新しい未来へと希望の灯火がつながれる大会となることを願います」と述べられた。


バッハ会長は「日本の皆様に危険をもたらすことのないよう、最大限の努力をしていることを、陛下に改めてお約束します」と話した。


過去に日本で開催された五輪では、関係者を招いて茶会が催されたが、今回は飲食を伴わない形で感染対策を講じて行われた。




ジル米大統領夫人が日本到着
ファーストレディ外交の初舞台

2021.07.22
(www.sankei.com/article/20210722-FOXEW42XPFMNHBHJJ6M33UES5E/ )

東京五輪の開会式に出席するため、専用機で到着し、手を振るジル・バイデン米大統領夫人=22日午後3時26分、東京・米軍横田基地(代表撮影)
東京五輪の開会式に出席するため専用機で到着し
手を振るジル・バイデン米大統領夫人
=7月22日午後3時26分
東京・米軍横田基地代表撮影



【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領のジル夫人が7月22日、東京五輪の開会式に出席するため東京の在日米軍横田基地に到着した。

ジル氏が大統領夫人として単独で外遊するのは初めて

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下での開会式にバイデン氏の名代として出ることを決め、米国として五輪開催を支持する立場を打ち出した。


バイデン氏は東京五輪に関しジル氏を開会式に派遣することでインド太平洋地域で最も緊密な同盟関係にある日本を支える立場を示し中国の脅威をにらんで日米同盟の深化につなげたい思惑がある


サキ大統領報道官は7月20日の記者会見で、ジル氏が出席する理由について「大統領とファーストレディーは、米代表団が最も職位の高い人物によって率いられるのが重要だと考えた」と説明した。


バイデン氏は78歳と高齢で、新型コロナの感染予防がホワイトハウスとしての至上課題であるため、ジル氏が代わりに出席する運びとなった。

とはいえジル氏も70歳。ホワイトハウスは「万全の感染対策で臨む」と強調した。


ジル氏は教育学の博士号を持ち、大統領夫人である現在もコミュニティー・カレッジ(日本の短大および専門学校に相当)で教壇に立つという異色の存在。

「ファーストレディー外交」のデビューとなる今回の訪日は日米で注目を集めそうだ。


日本政府としてもジル氏を大統領本人並みの厚遇で迎える。

横田基地では茂木敏充外相の出迎えを受け、その夜は赤坂の迎賓館で菅義偉首相夫妻と夕食。

23日は開会式に先立ち、迎賓館で菅首相と「会談」するほか、皇居で天皇陛下と面会する予定。




仏大統領日本の五輪開催は正しい
2021.07.23
(www.sankei.com/article/20210723-LHCQ7XKQ3RMD3JXQOZF5IJVR6Q/ )

開会式に出席するため会場入りするフランスのマクロン大統領=23日夜、国立競技場
開会式に出席するため会場入りするフランスのマクロン大統領
=7月23日夜
国立競技場



東京五輪開会式出席のため訪日したフランスのマクロン大統領は7月23日「日本の当局が五輪(開催)を維持したのは正しい」と述べた。

フランスは20244年パリ五輪の開催国。国営テレビがインタビューを報じた。


マクロン氏は「来年以降(新型コロナウイルスの)流行がどうなるかは分からない。常に私たちは(状況に)適応し、最善を尽くさなければならない」と指摘した。


日本で開催への反対意見が強まったことについては、日本政府が水際規制を重視しすぎたためワクチン接種が遅れ「困難をもたらした」との見方を示した。


マクロン氏は「2024年はもう明日だ。(準備を)加速させ続けなければならない」と訴えた。

この日、東京で国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談した。(共同)



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